ごあいさつ・校長紹介

経営を、もっともっと学んで欲しいと願ってやみません。

社長様、社長を目指す皆様へ

しくじり先生ではなく、「しくじり社長」を紹介します。他ならぬ私の話です。
【社長の専門学校】は、学校長を務める私のしくじり体験を元に作りました。最後まで読んでください。

2007年11月30日、大阪、某ホテルの大ホールで、私が当時社長を務めていた会社の臨時株主総会を開催しました。議案は、私を含む現役員10名の総退陣と、新任役員6名の選任、及び、ファンドへの約50億円の第三者割当増資の決議です。決議された瞬間、12年前に一人で起業し、手塩にかけて育てた会社の筆頭株主と、代表者としての地位を失うことになりました。社長として、初めて負けを実感した瞬間でした。

数十億円以上の最終赤字を2期連続計上、中々のしくじりです。一方、この規模のしくじりができる会社を、創業できた幸運も持ち合わせていたようです。相応の成功を手中にできたのに、何故しくじったのか、その理由はたった一つです。

経営者には多くの知見が求められます。経営は総合格闘技です。ただ、これらをすべて備えてから、起業することはできません。学びながら経営します。生涯勉強です。この学びが、会社の規模や成長スピードに追い付けなくなった時、会社は体調を崩します。当時の私と、会社の関係です。しくじった、たった一つの理由、それは『私の学びの不足』でした。当時の私と同様に、中小企業経営者に最も必要で、不足しているのは、学びだと思っています。事業立地、ビジネスモデル、マネタイズ、財務、人事… 少なくない中小企業経営者は、ほとんど知らない状態で経営しています。
「暗黙知ではなく、形式知化しておけば、簡単に解決したのに、間違えなかったのに」・・後の私の気づき、反省です。

相応の資金を市場から調達して、様々な事業を展開しました。この期間、命を削る覚悟で経営してきました。だてにムダ金は使っていません。稀有な経験として、私の頭と心に、深く・深く、今も刻み込まれています。私の余生は、この経験と論理を、体系的・網羅的に整理して、多くの中小企業経営者に残し、伝えて行きたいと思っています。

私の失敗、同じ轍を踏まないために、しくじり社長にならないために、
経営を、もっともっと学んで欲しいと願ってやみません。

令和4年3月吉日
社長の専門学校 学校長 
田中英司

田中 英司(たなか えいじ)

略 歴

同志社大学工学部卒業。
ダイハツ工業(株)のエンジニアを経て(株)船井総合研究所に転職。同社の経営コンサルタントを経て独立。その後、ビービ―ネット(株)を設立、2002年に大阪証券取引所・ナスダック市場に上場。時価総額300億円強、売上200億円強のグループ企業を構築。2007年11月30日に同社を辞任。

現在は、税理士事務所支援の(株)GPC-Tax(銀行融資プランナー協会)、経営コンテンツのプラットフォーム事業の(株)社長の専門学校代表、М&Aセルサイドアドバイザー協会代表、iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授就任等々。

過去に創業者として
自らが経験した事業

製菓・製パン業界向けコンサルタント事業、製菓・製パン業界向け店舗企画・設計事業(約300店舗)、製菓・製パン業界向けネット通販事業(B2B分野)、WEBシステムの開発と販売(当時最先端のB2B・WEBシステムを約400社@2,500万円販売)、投資事業(延べ380社に累計100億円投資)、菓子製造業の経営(M&A、事業再生でスタート)、FC加盟店開発事業の経営(M&Aでスタート、サンマルク社等の加盟店開発を行う)、人材紹介・派遣業の経営(IT人材)、ポイントカード事業の経営(事業再生で再構築)、飲食業の経営(M&Aでスタート、15店舗・約20億円)、ノンバンク会社の設立・経営、証券会社の設立・経営、青果卸売市場の経営(M&Aでスタート)…等々

役 歴

大阪商工会議所1号議員、同ベンチャー振興委員会副委員長、同情報通信部会副部会長、同中堅・中小企業委員会委員、同だいしょうベンチャークラブ代表幹事&幹事、桟ネット幹事&協賛企業、大商EVEシステム審査委員、産業創造館IAG審査委員、関西を元気にする会理事(以上は2007年10月30日退任)

2002年アントレプレナーオブジャパン・グロース部門セミファイナリスト、2007年第1回日中韓若手経済人コンテスト「優秀若手経済人賞」受賞(昔の話ですが…一応)

ネクストプレナー大学学長(現職)、
iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授(現職)…等々