スモールM&Aとは?安く買える会社の見えないリスクを徹底解説

株式会社社長の専門学校
『会社売却2.0/
М&Aセルサイドアドバイザー協会』
代表 田中英司(たなかえいじ)

  • M&Aのプロアドバイザーかつ現役経営者。
  • ゼロから創業した会社を上場させ、買手・売手の両方を社長として経験。
  • 上場企業を引き継いだ後、複数社の会社を経営。
  • M&Aアドバイザーとしても、年商数千万~数十億のM&Aを成功に導く。

こんにちは。株式会社社長の専門学校、代表の田中です。
最近、「100万円で会社が買える」「300万円で社長になれる」といったフレーズをよく耳にします。こうした言葉の広がりとともに、“スモールM&A”という概念も一般に広まりつつあります。

確かに、インターネット上で小さな会社が手軽に売買される時代になりましたが、私はその安さの裏にある“見えないリスク”こそが本質だと考えています
この記事では、私自身の実体験や過去の案件を踏まえながら、「スモールM&Aとは何か」「どこに注意すべきか」をわかりやすく解説していきます。

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スモールM&Aとは?

安く買える会社の見えないリスクを徹底解説

1.スモールM&Aとは?
その正体を明らかにします

スモールM&Aとは、100万円〜300万円程度の金額で会社を売買する取引を指すことが多いです。

最近では、インターネット上にそうした案件が多数掲載され、まるで中古車を買うような感覚で会社を買える時代になってきました。

ただし、私ははっきりと言いたいのですが、こうしたM&Aは非常に慎重に取り扱うべきものです。なぜなら、少額であっても「会社」というのは責任の塊だからです。

2.「300万円で会社が買える?その内訳を冷静に見てください

私が過去に関わった相談の中にも、「300万円で会社を買いました」と言う方がいました

でも、こういった話を聞くたびに、私はまずこう尋ねます。
その300万円というのは、何に対する価格なんですか?

仮に300万円で株を買えたとしても、その会社に未払いの仕入れ代金や借入金、税金滞納、保証債務があれば、それは単なるスタート地点にすぎません。
実際には3,000万円、あるいはそれ以上のリスクを背負っている可能性があるのです。

3.「なぜそんなに安いのか?」理由があるから安いのです

私が20年ほど前に関わった案件の中で、売上9億円規模のメーカーを「0円」で引き取ってほしいと頼まれたことがあります。

この会社は当時、5,000万円の債務超過でした。0円と聞くと「ラッキー」と思うかもしれませんが、実際は銀行保証の差し替え、個人保証の解除、数億円の資金投入が必要でした。
結局、私がその会社を引き取る際には、2億円規模のリスクを想定して動いていたのです。

価格が安いのには理由があります。見た目の安さに騙されてはいけません。

4.知識がなければ“買収”は“地雷”になります

最近では、WebでスモールM&A案件を見つけ、個人で買収に踏み切る方も増えています

しかし、私はこれを非常に危うく感じています。というのも、多くの方は会計や財務の基礎知識がないまま、目先の価格だけで判断してしまうからです。
「会社が100万円で買える」と聞いて飛びついた結果、未払金・保証・債務の山に気づかず、人生を狂わせたケースも実際に見てきました。

5.売り手も油断してはいけません。保証が残れば責任も残ります

スモールM&Aは、買い手にとって危険であるだけでなく、売り手にとってもリスクが残る取引です。

たとえば、「株を売却して経営を退いたつもり」でも、個人保証が外れていなければ、あなたは依然として債務者です。

 買い手が経営に失敗し、倒産したらどうなりますか?
保証人であるあなたに請求が来るのです。これは、過去に社会問題にもなった「ルシアン事件」と同様の構造です。
「経営は譲った。あとは知らない」では済まされないのがM&Aなのです。

6.事業承継としてのスモールM&Aにも罠があります

最近では、事業承継の手段としてスモールM&Aを活用しようという動きも活発になっています。

しかし、ここにも落とし穴があります。

事業を引き継ぐというのは、単に株を渡せば終わりという話ではありません
賃貸契約、借入契約、連帯保証、社員の雇用、税務上の義務…すべてが「権利と義務の引き継ぎ」です。「株を買った=全部引き継いだ」という誤解をしている方は本当に多いのですが、権利だけ引き継いで、義務が残ったままという状態は最悪です。
これは売り手・買い手ともに注意すべき点です。

7.M&Aで成功したいなら、「安さ」ではなく「中身」で判断してください

私はよくこう言います。

「悪い会社を安く買うくらいなら、良い会社を高く買ったほうがいい」と。

私自身、過去にマイナス2億円の価値がある会社を買収し、大きく立て直したことがあります。
でもそれは、私に財務的余力と経営知見、業界理解があったからできた話であって、誰にでもできる話ではありません。

スモールM&Aにおいて最も大切なのは、“総リスクを見極める力”です。
表面価格ではなく、実質いくらのリスクを背負うのか?何を引き継ぐのか?そこを徹底的に見なければいけません。

M&Aは「買えるかどうか」ではなく
「背負えるかどうか」で
考えてください

スモールM&Aの魅力は、確かに手軽な価格帯にあります。
しかしその裏には、個人保証や債務といった“見えない爆弾”が存在していることを忘れてはいけません。
「会社売却2.0」では、こうした“売却後のリスクを最小化するための設計”を得意としています。
売却を検討されている方は、まずご自身の会社の「見えないリスク」や「価値の本質」を知ることから始めましょう。

未来の可能性を最大化する第一歩を、
ぜひ一緒に踏み出しましょう。

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